[Previous] [Next] ["Tailless 1" Index]
一番苦労したのは重心位置の割り出しでした。何しろ胴体の長さがとても短いので、一番重い電池を
どこに積めば重心を合わせることができるかが最後まで残りました。
少しの電池移動で大きく重心位置がずれてしまいます。
重心位置をあとで調整できるように、電池搭載部分に前後 5mm ずつの余裕を作ってあります。
受信機 Futaba R115F | 約 30g |
380PH モーター 7.2V 仕様 | 約 74g |
aero-nauto 6x3 カーボンペラ | 約 10g |
アンプ schulze 21-15be | 約 30g |
機体完成(サーボ 2 個搭載済) | 約 154g |
電池 7x600AE | 約 140g |
このままいきなりモーターを回して飛ばすのはとても不安なので、完成した機体からモーターをはず しスピンナーの型に似せて作ったゴムのクッションを両面テープで張り付け、 100mAh のバッテリーを積んで、砂が入らないようにモーターの冷却口をテープでふさぎ、近くにある辻堂海岸で手投げをしてみました。
幸い南風だったので 2m ほど盛り上がった砂丘に立ち海に向かって手投げしてみました。何度か手投げをしてエレボンのエレベータを調整し、ちょうどよく滑空するようにトリムを合わせました。手投げした感じでは飛ばすのがとても難しそうです。
家に戻って外したモーターを取り付けましたが、あちこちが砂だらけでした。家から海岸まで近いので、いつか海岸で飛ばせたらいいなと思っていましたが、防砂処理をきちんとしておかないといけませんね。
モーターを取りつけたあと、エレボンの舵角を調整確認していて気がついたのですが、二つのウルト ラマイクロサーボの動作スピード、舵角が違っています。動くときの音も違います。エレボンなのでエルロンを切ったときは左右のサーボが逆向きに動き、エレベータを操作したときは左右のサーボが同方向に動くわけですが、舵角が違うのには困りました。また、左右のホーンが動いていくスピードも違うのです。
エレクトラ 400 のときはまったく気にならなかったのですが、今回のエレボンでは問題ありです。
早速エレクトラ 400 に積んであるサーボも降ろしてみました。よく比較してみると 4 つのサーボす
べての舵角、スピードが違います。中から動作スピードが一番近いものを二つ選んで今回の無尾翼機
に載せました。
左右の舵角の違いは送信機側でなんとか調整しました。
モーターのブレークインはあらかじめ済ませておいたのですが、実際に機体につけた状態で 7 セル 8.4V の 600AE バッテリを載せ、スロットル最スローでモーターがストップするようにスピコンのボリュームを小さなドライバーで調整し、フルスロットル位置でモーターが最高回転になるように送信機の ATV で調整しました。
調整後モーターを回してみました。最終的にオートカットするまで断続的にモーターを回しながら各
サーボの動きを確認していたんですが、オートカットが働いた後のサーボのニュートラルが左右で
かなりずれています。
新しい電池をつないだときとオートカットが働いたあとではトリムレバーで 4-5 コマのずれがあり
ます。
スピコンを通して受信機に電源供給しているときにこの現象が見られます。 4 セルの受信機用電池で
テストした場合はほとんど変化がありません。
使用しているスピコン f21-15be の受信機への供給電源の電圧変動が大きく、ウルトラマイクロサーボが電圧変動の影響を受けているように思えたのですが、後日スピコンから受信機に供給される電圧を実測してみたら 7x600AE の満充電のときとオートカットが働いたあとでの電圧変化はほとんどありませんでした。
ちょうど同じスピコンが手元に二つあったので、受信機に供給している電圧を測ってみました。
受信機への供給電圧は、満充電からオートカットが働いた直後まで、片方が 5.0V 、もう片方が 4.9V でした。
但しオートカットが働いたあとでサーボを動かすとどちらも 4.8V 付近まで電圧が下がりました。
ウルトラマイクロサーボの軽さ、小ささは捨て難いものがあるので、今後この辺の原因を明らかにし
て発表の機会を作りたいと思います。
どなたかこの辺の情報をお持ちでしたらぜひ教えていただきたいと思います。