無尾翼スポーツ機の製作 3

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モーター取付部の加工、胴体と主翼を止めるためのネジ穴加工、電池搭載部の加工


翼端の垂直尾翼は主翼にフィルムを貼ってから取り付けることにします。
エレボン動翼と垂直尾翼を別にして主翼のみの生地完成重量が 34g 、エレボンと垂直尾翼を加えて 46g 。胴体はモーターマウントをつけた状態で 16g になりました。全部合わせて 62g 。 今回はバルサの比重を気にしながら製作を進めているのでかなり軽く仕上がりそうです。

胴体は羊羹型をした長方形で、上側の空いている部分は主翼側に取り付けた受信機が入るスペースで、 スピコンのコネクタを接続するためにも必要になります。
バッテリーは胴体の後ろから押し込む方式にしました。この搭載方法は新しい試みで、一番の目的は 重心位置の設定を容易にするためと、この方法だと電池搭載時に主翼を外さなくてすみます。 重心位置が決まったら電池が機首方向に移動しないように、胴体内にストッパーを取り付けます。 飛行中の後ろへの抜け止め処理を何か考えなければなりません。
バッテリーケーブルとスピコンの接続のための開放部を胴体下部に設けます。
この胴体、当初の図面より 20mm 長くなりました。胴体をなるべく短くしたかったんですが、 仮重心位置(CG 21%)におけるモーター、スピコン、受信機、サーボ、電池、胴体、主翼等それぞれの モーメントを求めてみた結果、電池搭載位置を約 20mm 後方に移動する必要があることがわかり、 胴体長さ 200mm を 220mm に変更しました。

モーター取付けにも新しい方法を試みました。胴体の幅が約 26mm とせまく、モーター外形が 28mm ほどあるので胴体幅内に取り付けられません。 Mabuchi モーターから別売りで出ている 380 モーター用の取付金具を使ってみることにしました。ところがこの金具、何と 2 個一組で 14g もあるんです。 一度は使うのをやめようと思いましたが、画像左のように金鋸とヤスリで加工して 3g ほどになりました。この金具を一つだけ使うことにしました。モーターと取付金具をアルコールでよく拭いてシリコンボンドで接着しました。画像右は加工した金具を接着中のもので、本来の取付け方向とは逆向きに取り付けています。下の金具はあとで取り外します。

この金具にはモーターの開口部に合わせて引っかけ爪がついていて、モーター位置固定の役目を果たしています。したがって、モーターの電源端子位置が自動的に決まってしまいます。モーターをサイドマウントで取り付けると、モーターの電源端子が水平方向に向きます。その結果 slim-18be スピコンは直付けできなくなりました。短めのケーブルを接続して胴体内に置くようにします。
3mm の航空ベニヤを加工したモーターマウントに仮付けしてみました。サイドスラスト、ダウンスラストは予めモーターマウント自体につけてあります。
今回の取付け方法ならモーターの放熱については全く心配いりません。


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