Indoor Fun-Fly TINY の製作

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出来るだけ軽く仕上がるように心がけながら作り始めました
 Fun-Fly ですからパワーは大きく、重量は軽くが理想です。軽量化を検討するために、キットに使われているそれぞれの材料の重さを調べてみました。バルサ材には結構ハードなものも含まれています。レーザーカットされたリブもハードです。胴体に使われるカーボンパイプも重過ぎます。同梱されているフィルムもインドアプレーンでは重いほうでしょう。

 まず TINY に搭載予定機材の重量を試算してみます。 DC5-2.4(10:1) モータユニット (12.4g) + 10x5 バルサプロペラ (1.9g) + Micro6 ESC (2.1g) + RX-2.3 受信機 (2.4g) + HS-50 サーボ改造 x2 (8.6g) で 27.4g になります。電池に 8x50mAh Ni-Cd (29.8g) を使うので合計 57.2g が搭載機材重量になります。

 完成目標 105g から搭載機材を除くと、飛行機を 48g で完成させる必要があります。キットの組立材料合計が 58g ほどあるので、そのまま組み立てると、接着剤その他を 5g と見込んで完成重量が 120g になってしまいます。 15g の減量が必要です。

 そこでまず、重い胴体のカーボンパイプをスリムにしました。外径 8.4mm 、内径 6mm 、肉厚 0.7mm で重量が 8.4g ありましたが、肉厚を 0.4mm まで薄く削って 3.7g まで軽くしました。ここまで軽量化しましたがまだ十分な強度があります。 4.7g 軽くなりました。

 主翼リブは比重 0.145 とややハードなバルサが使われていますが、肉抜きされています。大幅な減量は難しそうなので、思い切って中間のリブ左右 2 枚を省いてしまおうと思っています。ハーフリブも 1mm バルサで作り直しました。6.7g あったリブ重量は 5.1g になりました。 1.6g 軽くなりました

 付属してきた透明被覆フィルムの替わりに MicroLite というカラーフィルムを貼ることにしました。この MicroLite には 3 ミクロン(画像左側)と 5 ミクロン(画像右側)の 2 種類があります。 2 フィート x 4 フィートのサイズでそれぞれ約 4.8g (0.056g/dm2) と約 8g (0.093g/dm2) の重量があります。接着剤はあらかじめコーティングされています。今回 3 ミクロンのフィルムを貼る予定で、試算で 2g ほどのフィルム使用量になります。

 車輪は 1mm のハードバルサを直径 32mm の大きさにサークルカッタで切り出し、木目を 90 度ずらして 2 枚を張り合わせ、中心に軸受けとしてロッドガイドを短く切ったものをはめ込みました。外周にはOリングをはめてみました。車輪 2 個 2g で完成しました。 0.8mm のピアノ線で加工した車軸をカーボン脚に取り付けました。現在販売されているキットには車輪が同梱されています。

 TINY の脚には 2mm のカーボンシャフトが使われています。このカーボンシャフトを 90 度開いた状態で、胴体のカーボンパイプに糸で縛り付けて瞬間接着剤で固定するようになっています。図面どおりに作ると尾翼も胴体に固定する関係から、運搬のためのキャリングケースを作るとなるとかなり大きなものになってしまいます。そこで少しでもキャリングケースをコンパクトにするため、脚を着脱式にできないか考えてみました。脚付近の胴体下部には電池を取り付けるスペースが必要です。着脱機構が軽いことも重要です。いろいろ悩んだ末、組み立てた脚を胴体の上からはめ込んで固定する方法を採りました。胴体の太さよりやや内径の小さいカーボンパイプ(釣りざお)を 15mm ほどの長さに切りだしたあと、 C 形にカットして使いました。 Stubenfliege の着脱式車輪を真似てみたわけです。考えはよかったのですが、カットしたカーボンが厚肉のため、簡単に着脱できるようするのに苦労しました。 着脱機構で 0.8g の重量増加となりました。 ランディングギヤ完成 (4.7g) です。 胴体に装着してみました。

 あと 10g ほどの軽量化が必要です。極力贅肉を落とすように気をつけながら作っていきたいと思います。


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2001/05/23 inserted by FC2 system