TINY リチウムイオン電池仕様に変更

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リチウムイオン電池 2 セル仕様に変更し、ロングフライトができるようにパワーユニットを見直しました
 50mAh ニカド電池 8 セルでの飛行はパワフルですが飛行時間が 3-4 分と短いのが難点でした。そこで安定したパワーでもう少し長時間飛行できるようにするためリチウムイオン電池を使うことにしました。単セル 3.6V と電圧が高いので 2 セル 7.2V で使うことになります。 Ni-Cd の 6 セル相当になります。 Ni-Cd 8 セル相当のパワーを確保するには 1.3 倍ほど多く電流を流す必要があります。 DC5-2.4 モータでは 1A が限度でそれ以上の電流でドライブするには無理があります。そこで入力電流に余裕のある DC6-8.5 モータを使うことにしました。このモータは 16.5g と、 DC5-2.4 の 10.5g に比べ 6g 重くなりますが、8 セルニカド電池に比べてリチウムイオン電池のほうが少し軽いのでそれほどの重量増加にはなりません。

 FunFan2 に搭載してテストした DC6-8.5 コアレスモータ (10:1) をギヤ比 9:1 で作り直しました。 10:1 のギヤ比で 11x5 のプロペラを回した場合にトルクの影響が大きかったので、ギヤ比を小さくして 10x5 のプロペラが使えるようにしてみました。早速 TINY に搭載してみました。安定時 7.2V、 1.17A、 2600rpm で静止推力は 118g ほどになりました。 2x570mAh リチウムイオン電池を搭載した場合は電流も 2C と余裕です。この場合全備重量が 102g になります。 2x320mAh リチウムイオン電池を搭載した場合で 100g になります。いずれの場合も推重比が 1 を超えます。

 上記設定では DC6-8.5 コアレスモータの定格範囲なので寿命もかなり大幅に伸ばせそうです。逆に定格を超えない使い方ではパワー/重量でかなり不利な使い方でもあるわけです。DC6-8.5 コアレスモータの定格電流は 1.42A なので、もう少しギヤ比を低くしてパワフルな設定で使う方法も考えられます。とりあえず 9:1 でテストしてみたいと思います。

 潮風アリーナで行われた年内最後の飛行会に持ち込んで飛ばしてみました。 2x570mAh Li-Ion 電池で 2 フライトトータル 30 分の飛行をしました。まだまだ飛びそうで、飛行時間については十分です。通常の飛行にはまったく問題ないパワーですが、できればもっとパワフルに飛んでほしいところです。次回もう少しパワフルな設定を目指してギヤユニットを検討してみたいと思います。

 インドアプレーンの動力電池にはリチウムイオン電池を使うのが当然のようになってきました。なんと言っても小型軽量高容量で飛行時間を飛躍的に延ばせるのが評価された結果だと思います。このリチウムイオン電池の特性を最大限生かせるような機体設計をしていきたいと思っています。インドアでローリングサークルがとりあえずの目標でしたが、思うような設定ができず今年は実現できませんでした。来年こそは何とか実現できるように飛行機の設計製作技術と腕を磨きたいと思っています。

 今回の飛行で TINY は 33 フライトしました。


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2001/12/26 inserted by FC2 system