TINY のパワーアップ

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パワーアップのため DC6-8.5 コアレスモータユニットのギヤ比を変更してみました
 DC6-8.5(9:1) のユニットを搭載したリチウムイオン電池 2 セルによる TINY は、長時間のフライトが可能になりましたがややパワーに不足を感じます。 DC6-8.5 の現在のセッティングではまだまだ緩めの負荷という感じです。リチウムイオン電池 2 セルでどこまでパワーが出せるかも大きな課題です。そこで更にパワフルなセッティングになるようにギヤユニットを新たに作り直してみました。 今回 60 枚スパーギヤと 8 枚ピニオンギヤの組み合わせで 7.5:1 にしてみました。ピニオンギヤは今回ユニットの静音化の狙いもあって樹脂製のものを使ってみました。 DC6-8.5 のシャフト径が 1.5mm なので、田宮の 1.4mm 中空軽量プロペラシャフトに附属しているピニオンギヤが使えそうです。ピニオンギヤの片面を面取りしたら DC6-8.5 のシャフトにうまく圧入できました

 プロペラの軸受けを新たに作ったのですが、外形 5mm 内径 2mm のベアリングが最近見つからなくて、ようやく調達できた田宮のベアリングローラを分解し、ベアリングを取り出して組み立てたところ 2mm カーボンシャフトを挿入して回してみるとごろごろした感じで回ります。いろいろ調整してみましたが改善されません。どうもベアリングの質がよくないようです。そこで以前組んだユニットから軸受け部分だけ外して使うことにしました。こちらはとても滑らかに回ります。ベアリングにもかなり品質に差があるようで、今後ベアリングを調達するときは気をつけないといけません。

 モータとプロペラ軸受けの連結に 6mmx12mm バルサ角材を使ってこのように加工しました。プロペラホルダ取り付け面は 6mm のヤスリで半円形に削り、モータ側は外径 12mm の円に沿うよう 10mm 樹脂パイプにサンドペーパを貼り付けた治具でピニオンとスパーギヤのかみ合わせがちょうどよくなるように削って合わせました。組み立てはすべて低粘度瞬間接着剤を使いました。

 早速機体に取り付けてみました(タイトル画像)。ベアリングを支えているパイプは以前山尾さんに作っていただいた内径 5mm 外径 6mm のアルミ製です。 2x570mAh Li-Ion 電池で 10x5 プロペラを装着し、初期 7.4V 1.48A 2980rpm 10.9W とかなりパワフルな設定になりました。このユニットを装着して 2x570mAh Li-Ion 電池を搭載すると全備重量が 103g になります。 初期で 2.6C ほどの電流値になりますが十分許容範囲でしょう。

 ギヤユニットの取り付け状態を横から見てみました。ピニオンが樹脂製になり回転時のギヤ音が穏やかになりました。

 六会市民センター体育館で飛ばしてみた感触ではかなりのパワーアップを感じました。しかし狭い体育館なので何もできませんでした。次に行われた羽田JAL機装ビル体育館での飛行会で初めてロールから背面飛行に入れてみました。少しアップを引いてからロールに入れましたが、背面になる間にかなり機首が下向きになってしまい、とても飛ばしにくい感じがしました。胴体の側面効果がないためと思われます。背面飛行そのものは問題ありません。V尾翼のためか飛ばしていて操舵に少し違和感を感じます。中央部の天井が比較的高いので、上昇力についても確認してみましたが十分な引きでした。さらに天井の高い潮風アリーナで次回ループを試してみたいと思っています。トータル 38 フライトになりました。


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2002/02/04 inserted by FC2 system